詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集

拒絶された心

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「拒絶されたこころ」

君は何故、そうなんでも隠すの、秘密にするの

君の心の中は迷宮、閉ざされた森の奥の湖沼

木々の枝から滴った露が静かな湖面に波紋を

さざ波のように広げて伝わっていく

しんとした何の物音もしない世界

湖沼の畔の洋館にただひとり立ちつくす少女

瞳には何の色も浮かんでいないし

顔にも全く感情が滲んでいない

君がいったい何の物想いにふけっているのか

僕には全く分からない

ひょっとすると君にも分からないのかも知れない

なすすべもなく拒絶された心

(opus010)

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写真は2018/5/27撮影、福島県裏磐梯五色沼湖沼群の青沼