詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

波紋

「波紋」青い空と白い雲の下で湖畔に立つ緑の大樹水面は鏡のように影を映し出すふっーと風がそよぎ葉から露がしたたり落ち波紋がひとつまたひとつと音もなく拡がり重なってやがてもとの鏡に還るすべての物音が吸収された静寂の世界の中で肉体に捉われた私の…

「鏡」人はあなたの鏡あなたが人を愛せば人もあなたを愛しあなたが人を嫌えば人もあなたを嫌う人はあなたの鏡あなたは人の鏡人があなたを愛せばあなたも人を愛し人があなたを嫌えばあなたも人を嫌うあなたは人の鏡(鏡はあなたの人ではないよ(笑))(opus055).…

「桜」厳しく辛い冬が過ぎ暖かくのどかな春うらら雲ひとつとてない蒼天の満開の桜の樹の下で僕たちはやっと巡り会う敷き詰められた菜の花の上をそよ風に花びらがちらちらと舞い心も千々に乱れて揺れるそう君が…君だったのか僕の心は何も見えていなかった桜の…