詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

アクアマリン

「アクアマリン」あの海の水のように君は無色透明で笑顔がとても爽やかだけどあの海の水のように遠くから見ると濃い青い色なんだ深く澄んだ感情を心の底に湛えて辛いこと悲しいことがあれば僕の心を優しく包んでくれるんだ僕は君の揺り籠の中で溶けそして心…

「雪」今宵、あなたの心に一滴の涙をどうして素直になれなかったのだろうあの時、意地を張ってしまったのだろう駆け引き、それとも意地悪重ねれば重ねるほど距離ができてそれでも必ず理解してもらえると頑なに信じ切っていたそんな夢のようなことがあるわけ…

出会い

「出会い」あの人に出会ったのはあなたが素敵になるためそしてあなたから離れていくのは新しい人と出会ってあなたがさらに素敵になるためだから悲しまないで笑顔を見せてね(opus107).#仄かに色付く言の葉 「笑顔の裏側」

残り香

「残り香」陽が落ちて寒さに凍える肌が思い出すのはあなたの温もり忘れていったマフラーの残り香に耐え忍んで夜明けを待つ(opus106).#優しい言の葉 「残り香」

人生

「人生」君の人生はどんな人生だったの勉強をして試験を受けて部活をして趣味のこともしてそして切ない恋もしたよね時には心が涙で曇ったけれど雨が止んで虹がかかることもあったよね二人で何も言わずに夜空を見上げて流れ星をずっと探したこともあったよね…

朧月(その2)

「朧月(その2)」あの日、君は偽りの言葉で僕の心を傷つけた鼓膜は聞きたくないと悲鳴をあげた朧月の夜、触れた指先に温もりを感じた日はどこに消えたのか交わした愛の囁きは幻だったのか今も心に残る小さな傷痕朧月を見上げる度に疼くんだ(opus104).#優しい…

103 歌「歌」君の歌に声を失った切なさ、悲しみ行き場を失った感情が僕の心を直撃する触れた指先伝わらない言葉の数々ただ涙だけが僕の心を語る(opus103).#仄かに色付く言の葉 「伝わらない言葉の数々」「触れた指先」

102 滝「滝」時の流れる音が闇に響く滝を落ちる奔流のように音の飛沫を撒き散らしながら時が空間を下っていく何故そんなに急ぐ流れが激しければ溺れる者も多い岸には骸が累々と積み上がるだろうこの先に何が待ち構えているのかシンギュラリティによって時は…

朧月

101 朧月「朧月」とても些細なことで心がすれ違ってお互いに素直になれなくて意地を張り続けてしまった君の言葉を聞けなくなって早半年僕の心に残る消せない想いこんなに愛しく切ないのなら何故もっと優しくできなかったのだろう頬を伝う涙は朧月だけが知っ…