詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集

積雪


「積雪」

一晩のうちに雪が10センチ積もった

木々の枝の上に積もり

頂から麓まで真っ白になった山が

凛とした姿で屹立している

普段は裸の銅像も純白の衣装をまとった

降りしきる雪は大気中の塵を落とし

空気は澄み渡った

シンシンと耳鳴りがする

冬とはこういうものだ

僕はその中に立ち尽くす

夜空にはたくさんの星が瞬くのだろう

(opus009)

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