詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集


「秋」

君の心に生まれた悲しみは

冷たくなった秋風に流そう

持ち続けても得るものがないから

白い雲が浮かんだあの青空に

走っていくのを見届けよう

地球が回っている限り

誰の上にも必ず夜明けは来るから

君の心の置き場所にも訪れるように

僕が回転灯篭のように回すから

悲しみは秋風にあげよう

木々の葉が色付くように

木々が涙の代わりに散らすように

(opus088)

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#優しい言の葉 「夜明け」「走」「得」「悲」

#甘い言の葉「心の置き場所」

「灯篭」