2018-03-29 人魚の涙 「人魚の涙」あの日、君の目に浮かんだのは人魚の涙、もうあと戻りはできないどうして僕はもっと自分の心に素直になれなかったのだろうまるで思春期の男の子のようにどうして意地を張ってしまったのだろう君の瞳を見て、君の手を握って君を抱き締めることができなかったのだろう二人で笑って、見つめ合っていればそれだけで幸せだったはずなのに君は尾を失くし、鱗を落とし二本の足が生えてしまった住む世界が違ってしまえばもう心を通わせることは難しい僕も流すことができるのだろうか人魚の涙を(opus053).