詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集

朧月(その2)


「朧月(その2)」

あの日、君は偽りの言葉で

僕の心を傷つけた

鼓膜は聞きたくないと悲鳴をあげた

朧月の夜、触れた指先に

温もりを感じた日はどこに消えたのか

交わした愛の囁きは幻だったのか

今も心に残る小さな傷痕

朧月を見上げる度に疼くんだ

(opus104)

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#優しい言の葉 「偽」

#仄かに色付く言の葉 「触れた指先」

「温もりを感じた日」「小さな傷痕」

#詩人の本懐 「鼓膜」