詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集

解凍


「解凍」

春でもないのにまだ冬なのに

心の氷が溶けた全て溶け落ちた

きれいな切ない音の旋律が

氷の中に沁み込んだのだ

溶け切った中から現れたのは

素の私 何にも覆われていない裸の自分

鎧を脱ぎ捨てて軽くなった心

これからの道中は軽やかに

飛び跳ねるように歩いていけるだろう

(opus017)

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