詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集

溜息


「溜息」

日が沈み夜の帳が下りる頃

雲間から月が周囲を照らす

夜のしじまに溶ける音色

心を穏やかに解き放って

今日の息災を振り返り

明日の平安を瞬く星に願う

そして君の心と溶けあうのは

嗚呼いつになるのだろうか

溜息が次から次に心から溢れて

いつの間にか空間を浸す

やがて次の朝日が昇って

全ての溜息を溶かすだろう

(opus091)

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#優しい言の葉 「溶」