詩集「セカンドムーヴメント」

緋熊熊五郎の詩作ペンネーム、緋熊加微由の詩集

「春」

君なしで生きられないようにと

企むことは幼い心

僕は一歩離れてやり過ごす

でも気持ちは勇気を奮って伝えたから

目の前のものから選ぶのではなく

一歩踏み込んで掴み取ることを

待ち続けている

君の心が伸びやかに生き生きと

熱くなることを待っている

そうすれば雪も氷も溶け

小川となって流れ出すだろう

それが春だ

(opus029)