2017-12-25 洋館の娘 「洋館の娘」森の奥の昼なお暗い沼沢の畔りに建つ洋館に佇む娘この世のものとは思えなく美しいけれど顔には何の表情も浮かべていない体から何の感情も現していない燃えたぎるマグマで心の中が溢れているだろうにしんとした風景画のように時が止まっている美術館の絵画の前に立っているように僕は林の陰から覗きこんだまま目を離せないでいる娘がいつ動くのかと(opus026).